ザラガス再販版製作記補足
大変、お待たせいたしました!
3月30日から少しずつザラガスキット発送開始いたします。
電飾キットBが遅れていて多少順番が前後すると思いますが、何卒宜しくお願い致します。
発送準備などの詳細は、アス工房HPをご覧くださいませ。
ではザラガス再販版製作記補足を始めます。
完成品製作記補足で使うキットは初版時に完成品2号として作ってあった完成品を使います。
ワンダーフェスティバル冬で展示した完成品です。
初版と再版のパーツの変更点としましては、接合面に位置決め用のダホを設けました。
また2種類の下あごパーツを脱着可能にしやすくするため磁石(8mm径2ミリ厚)を設置する場所を作っておきました。
磁石を使わない場合は、円柱パーツをダホとして使ってください。あと右手の親指を別パーツにしました。
ザラガス電飾キットAに関しては、主に初版製作記を参考にしていただければいいと思います。
ザラガス電飾キットBに関してですが、基板のサイズを少し小さくし電池も小さめに変更し初版時には時間設定が曖昧だったマイコンタイマーを再販用ではキッチリ設定し明るさもより明るめになるよう新型のLEDと新しい回路にしました。
電飾キットBの製作に関しては、額のインナーパーツが上アゴパーツと一体だったものが別パーツに変更になりました。
次の画像は電飾キットBです(電池は入っていません)
額のインナーパーツはこんな感じで5mmLEDがついて
こんな感じで顔に嵌ります。
LEDの穴が顔の穴と合うようにする場合
インナーパーツの穴の上の方にもパテを盛り
LEDの角度が下向きになるようにして合わせてください。
あと基板のLEDの番号はこんな感じで印字されています。
D2LED1とありますが、これが1番です。
電飾キットBのインストにLEDの配置図がありますので、指定された番号の場所にLEDを設置していってください。
電飾キットCのLED設置方法は、ザラガス電飾キットC製品化への道その5で説明してありますので、ここでは電飾キットA,B,C共通の作業でもあるスイッチの設置方法から進めたいと思います。
電飾キットA+B+Cの場合で説明します。
再販ではスイッチが変わったため、スイッチ用のインナーパーツを作りました。
初版のザラガスキットに再販用の電飾キットを設置する場合についてですが、このインナーパーツを付けるためには、初版の尻尾のパイプパーツの裏を削り取る必要があります。
次の画像は、削り取って平らになった初版の尻尾のパイプパーツとスイッチ用インナーパーツです。
スイッチのインナーパーツには、2ヶ所ダホの出っ張りがありますので、それも削り取りました。
もちろん再販版キットの設置部は、こうなっておりますので、そのまま設置するだけです。
こんな感じで付きます。
スイッチを設置するために穴を合わせて、できればスイッチを合わせて見ながらインナーパーツを接着パテ埋めしてください。
パテを付けすぎて尻尾に嵌らなくならないよう注意してください。
表から見るとこんな感じ。
スイッチを接着する前にボタンスイッチをつけて見て作動するかの確認も重要です。
大丈夫ならスイッチを接着パテ埋めします。
横から見たらこんな感じ。
最終的にはこんな感じになります。
スイッチの設置位置は、ザラガスの後ろから見てAが左、Bが中央、Cが右になります。
注意する点は、ボタンパーツが回転するとスムーズにスイッチが作動しないことがある点ですね。
さて次は、背中の甲羅パーツが脱着しやすいようネオジウム磁石を使った加工についてです。
次の画像は、甲羅を外した背中の接合面ですが、電飾加工により大きくくり抜かれています。
すべて同じにキッチくり抜かれているわけでもなく中空成型の胴体パーツの厚みも均一ではないため、もし薄くて強度が気になる場合は、裏からパテ盛りして補強しておけば安心ですね。
初版版の製作記で真鍮線の設置までは説明してありますので、今回はネオジウム磁石の設置についてです。
画像では電飾キットABCが設置されていて見にくいかもですが、このまま進めていきます。
真鍮線の下にリューターポイントの粗目で
こんな感じで削り
ここでリューターポイントの優れものの紹介です。
以前にも紹介したかもですが、今はこれをたくさんそろえて使っています。
ジルコニアロータリーバー・ブラック という名前で野沢製作所 https://www.nozawass.com/で購入しました。
粗目と中目と細目があるのですが、私は粗目をよく使います。
金属以外なら石粉粘土でもレジンでもサクサク削れます。
レジンやプラの場合は、発熱しないから溶けたりしないし石粉粘土の場合などは、目詰まりしたら水で洗っても錆びないし原型製作でも重宝してます。
8㎜径で2㎜厚のネオジウム磁石をパテで設置しました。
磁石の面は斜めでも大丈夫です。
パテが固まる前に甲羅をつけて見てちゃんと奥まで嵌るかどうか確認し、嵌らない場合は当たっているところを直しておきます。
パテが固まったらワセリンタイプ離型剤を磁石周辺に塗りました。
次ぎに甲羅側につく磁石を付けます。
磁石周辺をパテ盛りし
甲羅側もペイントを剥がしてから瞬間接着剤を付けてパテ盛りし
パテが柔らかいうちに圧着!!
輪ゴムでとめておきます。
パテが固まったらパキッと外します。
半分は勘なので、そんな綺麗にはいかないですが、かろうじてついていたのでOKです。
瞬間接着剤で補強してから、余分なところを削ったり足りないところをパテ盛りしたりして整えます。
ネオジウム磁石の加工は、今回電飾キットCが設置されている状態での加工でしたが、当然、電飾キットを設置する前の接合面処理の際に行ってください。
画像を見て気が付いた方もいるかと思いますが、電飾キットCの基板同士をつなげる平べったい電線は、取り外せますのでLEDを設置する時は外した方がやりやすいです。
その際に外してもわかるようにマジックで印をつけておきましょう。
またその平べったい電線は、長めなのでかさばる場合は、折りたたむように収納すればいいかと思います。
それと尻尾のパイプパーツは、電飾キットBとCが背中のパイプパーツを取り外し可能にして電池交換できるので、最終的には接着パテ埋めしていいでしょう。
という事は........背中のパイプパーツを接着する電飾キットAのみの場合は、電池交換の為、尻尾のパイプパーツは取り外し可能にしておく必要があります。
電飾キットAは、LEDの電線を長めにしてあるので、尻尾パーツの中に電池ボックスを置いておけるようになっています。
これでザラガス完成品製作記補足は終了です。
再販版発売までとても長い道のりでしたが、これてようやくザラガスが一区切りつきました。
あとは無事に皆様のもとへ旅立っていくのを祈るばかりです。
その後、皆様の製作したザラガス完成品の画像を見る事を楽しみに待ちたいと思います。
この記事へのコメント
非常に深い内容に製作記本とにらめっこしながら確認させて頂きました。特に初版キットに再販用電飾キットを設置するためのスイッチ部分の加工方法の説明は非常に有り難いです。
また電飾キットCがコンパクトになった事で甲羅部分に磁石加工も出来るようになった事は嬉しいです。
ザラガス再販化は非常に大変だったかと思いますが本当にお疲れ様でした。キットの到着を心待ちにしております。自分もキチンと購入代金を納められた事に安堵しております(笑)
今思うと初版があったからこそ今回の改良点が分かったわけですから、初版さまさまですね。
カッコイイペイントや電飾はもとより、綺麗な接合面処理や磁石加工することによって、自分好みのザラガス完成品を目指していただければ幸いです。