ドドンゴ完成品製作記 その13

長かったドドンゴ完成品製作記もいよいよ大詰めです。
まずは電飾キットからです。
今回の電飾キットはこれです。
画像では眼球が写っていますが、電飾キットにはスイッチパーツの曲がった部分と画像にある棒状のパーツが付属します。
今回もコネクターが付いていますので、そこから外せば作業性はUPすると思います。
眼球は、粉クレンザーでゴシゴシやっておいた方が塗装のノリがいいと思います。
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まずLEDをインナーパーツにはめて瞬間接着剤で接着します。
次に両面テープを貼ります。
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眼球と顔にはAとBの文字が彫ってありわかると思いますので、おおよその位置に眼球を付けます。
今回はミイラ人間のように眼球とインナーパーツをつけたまま顔に合わせることはできません。
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とりあえずスイッチオンで光ることを確認しておきます。
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次にペイントした面をマスキングします。
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そして光らせながらホワイトを薄めで3回ぐらい吹きます。
光らせながら吹くとムラや濃さが分かりやすく、均一に吹けると思います....といいながら、4回目の画像です(汗)
気に入らなかったら眼球をシンナーで洗ってからやり直します。
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スイッチオフで確認します。
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次にクリアを吹きます。
薄めのを3回ぐらい吹きました。
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次に黒目のペイントです。
眼球には黒目の位置が浮き彫りになっていますが、これはあくまでも目安でしかないです。
さらに言うと電飾しない場合の見え方になっているので、電飾する場合は、二回り大きめに黒目を入れた方がいいです。
黒目の位置や大きさは、資料をじっくり見て描きこんでください。
まず顔にしっかり眼球をはめてテープで固定して下さい。
使うのはもちろんエナメル塗料のブラックを 取って置きの面相筆で慎重に塗ります。
エナメル塗料なので、エナメルシンナーで面相筆を使えば、下のラッカーを溶かさずに微妙な修正が可能です。
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この時点で浮き彫りより2回り大き目で位置もずれています。
真ん中の空白は最後に赤を塗りますが、今はそれより黒目の位置関係と大きさと形です。
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やはり電飾すると白目部分の面積が大きく見えますね。
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光ることによって大きく見える白目部分の面積を減らすためと、目の輪郭は成型時にパーティングラインになるので、微妙なバリや歪みなどで精密さが落ちるので、その修正と造形をより精密に似させる為にパテ盛りします。
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もちろん資料をガン見しながら
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この作業は眼球にパテが付かないように、常に水を付けた筆で濡らすかして気を使いますし造形として似させる作業でもあるので、上級者向きです。
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より精密に似る似ないという重要な作業になるので、腕に自信のある方は挑戦してみてください。
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パテが固まったらリューターにダイアモンドポイントを付けて表面処理します。
黒目の中心に赤を塗り眼球全体にクリアを吹いたら眼球完成です。
もし目の光量を減らしたい場合は、眼球の裏側にホワイトを塗れば調整できます。
私は微量の黄色を混ぜたホワイトを塗りました。

次に首パーツと羽根の接合面についてですが、ここは差し込み式になっていますが、成形のため多少緩めにしてあるので、よりピッタリ嵌められるようにパテ盛りします。接着してしまえばいいのですが、これはサンプルなので取り外し可能にします。
羽根側の接合面にワセリンタイプ離型剤を塗ります。
首側に瞬間接着剤を付けながらパテ盛りします。
首側の接合面のパテ盛りはしてあるのですが、ペイント前だったのでわからないですね(汗)
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さし込んだ後も裏側からさらにパテ盛りします。
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反対側も!
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パテが固まるまで輪ゴムなどで固定しておきます。
次にスイッチの接着です。
スイッチはここから付けます。
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手で押さえながらスイッチパーツをはめ動作確認をしてください。
カチッ、カチッとスイッチが切り替わる位置で固定し接着してください。
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仮付けとして瞬間接着パテを使いました。
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上から見るとこんな感じ
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仮固定ができて動作確認をもう一度してOKならパテでしっかり固定します。
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後は首をはめて
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接着パテ埋めをします。仮付け状態だった10番と11番のたてがみも接着パテ埋めします。
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最後に尻尾も接着パテ埋めしすべてのパテが固まったらリューターにダイアモンドポイントを付けて表面処理します。
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表面処理した所のペイント修正をしたら、
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眼球を顔に接着しインナーパーツも接着パテ埋めし表面処理と色を修正して完成です。
インナーパーツを接着したときに下アゴに接着してある舌が若干当たるようですので、こんな感じに削り
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こんな感じでパテ埋めしました。
パテが柔らかいうちに下アゴ2種類を合わせておきます。
パテが固まったらリューターにダイアモンドポイントを付けて表面処理してからペイント修正します。
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最後につやをそろえるために水性トップコート(スプレー缶)の半艶を吹きました。

さてこれでドドンゴ完成品製作記は終了です。
完成品画像はこの後、完成したら撮影しアス工房のHPのほうでUP致します。
しばしお待ちください。

この記事へのコメント

お松やん
2022年08月01日 10:12
製作記お疲れさまでした。

初心者(初心者とすら言えないですが)には読めば読むほど到底自作できるレベルのキットではないと感じますが、到着楽しみにしております。

まだまだ書籍化されないと思うので、ドドンゴ製作記全てをカラーコピーしてもらってこようかなと思ってます。
浅川
2022年08月01日 11:54
お松やん様 はじめまして、コメントありがとうございます。
これから怪獣ガレージキットを作り始める方には、そろえる物や工程などもあり確かに簡単ではないですね。特に電飾キットの製作となると、さらにハードルが上がりますし、上で書いたようなパテ修正などになると、パテに慣れてないと難しいかもです。
なので初めは電飾キットではないノーマルキットの製作をお勧めいたします。またわからない事がありましたらメールにて承りますので、ご連絡いただければと思います。
ROOT87
2022年08月01日 20:40
浅川様。ドドンゴ完成品製作記お疲れ様でした。眼球がはめ込まれた顔を見ていると、今から怪光線出しちゃうぞ〜!とドドンゴが声をあげているかのように見えます。早くHPにアップされた全体像が見たいですね。ドドンゴは他の怪獣に較べると顔が小さめなので、眼球周りの調整は必須かと感じました。また電飾スイッチ部分を見ているとテレスドンを作った時の事を思い出しました。モールドの一部がスイッチを担う演出はワクワクしますね。
今回も非常に見応えのある内容で大変、勉強になりました。自分もそろそろ何か手をつけたいなと考えております。
まだまだキット化作業、大変かとは思いますが暑さに負けずに頑張って下さい。くれぐれも無理はなさらずに。
浅川
2022年08月02日 08:57
ROOT87様 おはようございます。ドドンゴの顔ってUPで正面から見ると、実に個性的な顔をしていますよね。そんな所を含めて最後のあがきでチマチマ直していましたが、今ようやく写真撮影しているところです。もう少しお待ちください。
電飾スイッチは、今回もホントと悩みましたが、完成品にしてみて、やりやすくて目立たないので、これでよかったと実感しました。
ドドンゴを原型から完成品までやってみて感じたことは、メチャクチャ大変だったけれど、それを上回る感動と満足感を得ることができました。応援してくれているROOT87様をはじめ皆様のおかげでもあります。ありがとうございました。
シュピーゲルGo!
2022年08月03日 20:10
浅川様。
今晩は。
ドドンゴの完成おめでとうごさいます!
完成画像を拝見しました。
正に劇中から飛び出してきた様なドドンゴです。
口閉じと口開きの両方を対にして飾るのが目標です!
浅川
2022年08月03日 21:12
シュピーゲルGo!様 こんばんは。
ありがとうございます!!
そう言っていただけると疲れが吹っ飛びます。
口閉じと口開けを対にして飾るとは、恐れ入ります。
壮観な眺めになりそうですね。
実現後にはぜひ拝見したいです。
山田氏も言っていましたが、ミイラ人間も一緒に飾ってくださいませ。